ドラッカーとソーシャルビジネス マネジメント編Vol.3

本日は、「マネジメント 課題、責任、実践 上」まえがきからソーシャルビジネスに求められるマネジメントについて紹介します。

ドラッカーは、マネジメントを発明した背景として、専制主義社会から自由主義社会に向けて、権威や恐怖による強制的な統制から、自主的な責任によるマネジメントにより成果をあげることを強調しています。社会の機能として組織が存在しますが、その組織の機関となるのがマネジメントであり、社会を機能させることが役割となります。つまり、マネジメントは個々の企業の存続だけを目的として活用されるのでなく、広く社会のために機能させるべきものなのです。社会的課題を解消することがソーシャルビジネスの目的ですが、社会を機能させるためのマネジメントは正にソーシャルビジネスの機能といえるのです。

ドラッカーは、

「マネジメントは体系、文化である。数式ではない。社会に根づくべき社会のための機能である。」

と述べています。

ドラッカーのマネジメントを通じて、ソーシャルビジネスの推進に努めましょう。

 

P.F.ドラッカー(著)、上田惇生(訳)、「マネジメント 課題、責任、実践 上」、ダイヤモンド社、2008年12月